名作と言われていますが、ものすごい古い映画「カサブランカ」。
戦争がらみのラブストーリーではありますが、戦時中とは思わなかった、まさかの1943年作。
アカデミー賞を3部門受賞して、たくさんノミネートされています。
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あらすじは、カサブランカで酒場を営むリック(ハンフリー・ボガート)の元に、元カノのイルザ(イングリット・バーグマン)が、レジスタント運動をしている夫と逃げてくる話。
途中で流れる時の過ぎゆくままに(As Time goes by) とか、「君の瞳に乾杯」とか、もうネタに尽きない映画ですね。
古い映画に興味はあるもののあんまり見たことがなくて、最近ちょっとずつ見ているのですが、ハンフリー・ボガート、思ったより3枚目で笑いました。失礼ながら「リックは俺が女だったら惚れる男だ」って言われる時に彼の内面の魅力は出ていないはずだし、酒場に入り浸っている美女にはそっけなかったので、「昨日の夜どこにいたの?」「そんな昔のことは忘れた」「今晩会えるかしら」「そんな先のことはわからない」などと言えるほど惚れさせられる要因は出ていないはずなんですがw
イングリッド・バーグマンは、白黒だと彫の深さが際立ってきれいです。でも、利口さと勝気さがちょっと顔に出ている女優さんですね。
ともかく、紳士と淑女の荒波にほんろうされる時代の美しいお話です。
それによってしまえばよいですが、あえて追及するなら、この時代のこの手の映画って、レジスタンスが美しすぎますね。やっていることを見たら実際はもっと泥臭くて大変だったはずですが、かっこいい主人公がその知性と世渡り上手な大人の男であることを理由にうまく切り抜けてしまうのは、現代人から見ると違和感あるし、そんな男の人頑張らんでいい、って思ってしまいます。
また、これもこの時代に特有ですが、女の人がどっちに惚れてるのかよくわかんない。男目線で女描いているからだと思いますが、基本女は守ってやるもので都合のいいネタが欲しい時だけ愛に積極的になるように登場させるので、あほに見えたりします。それがイングリット・バーグマンの頭のよさそうな美貌とミスマッチにときどきなりますね。
意外によかったのが、どうもインチキ臭い署長さんが、インチキしながら最後いい人だったこと。これはリアリティがありました。
ハリウッド王道ものなので、一度はどうぞ。
★2つ。
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